今から20年前、オーストラリアのパースに留学した。当時は中学・高校で習った英語にそれなりに自信があったつもりだったが、現地に着いた初日からその自信は静かに崩れていった。

「教科書の英語」は一つの正解にすぎなかった

学校で習った英語は、文法的に正しく整った「模範解答」のような英語だった。しかし現地の人が実際に話す英語は、短く崩れていて、スラングも多く、教科書の例文とはまるで違って聞こえた。最初の1ヶ月は、聞き取れているのに意味がつながらない、という感覚が続いた。

間違いを恐れなくなったら伸びた

日本での英語学習は「間違えないこと」を重視しがちだったと思う。しかし現地では、文法が多少崩れていても、伝えようとする姿勢の方が圧倒的に評価された。間違いを気にせず話す回数を増やしてから、リスニングも会話も明らかに伸びるスピードが変わった。

「英語が話せる」のハードルは思っているより低い

留学前は「ネイティブのように話せること」を目指していたが、実際に大事だったのは、シンプルな単語と文法で、自分の言いたいことを止まらずに伝えられることだった。完璧な英語より、伝わる英語の方がずっと価値があると気づいたのは、留学して数ヶ月経った頃だった。

20年経った今、伝えたいこと

あれから20年経った今でも、あの時の経験は英語との付き合い方の土台になっている。教科書の英語を否定するつもりはないが、それはあくまでスタート地点で、本当に使える英語は、間違えながら話した回数の中で身についていくものだと思う。

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